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help リーダーに追加 RSS 73歳の徹夜

<<   作成日時 : 2008/07/01 15:03   >>

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久し振りに徹夜をした。

 数年前まで務めていた私立大学の関係で、大学職員に教員、理事者、お役人、企業人などなど、多種多様な職

業人も加わっている勉強会に所属し、今も会員である。

 名称を「FMICS(Fusion for the Management of Indepedent Colleges and Schools)」日本語で書くと「高等教育問

題研究会」という。

 ネーミングを見ると、偉そうな人が、難しいことを語る会という印象を与えるが、今から28年前に私学関係者の数

人が、私学の現状に飽き足らず、何とか改革したいと、話し合って立ち上げた任意団体であり、対等互恵を旗印に

して、いわゆる「代表者」とか「会長」とかの役職を置かず発足したものである。

 20年前、私は民間企業から某私立大学へ出向を命じられ、55歳の定年後もそのまま居ついて65歳の定年を迎

え、たまたま後継者に行き違い等もあって67歳寸前まで嘱託として同じ役職を務めた。

 これもたまたま、退職と同時に愚妻が病を得て、介護を要するようになり、FMICSの年間最大イベントであるシンポ

ジウムにも、数時間顔を出すことしか出来ないでいた。

 そして、昨年愚妻が亡くなったことで、亡妻には失礼ながら行動の自由が復活し、6月28、29両日に行われたシ

ンポジウムにフルタイムで参加したのだ。

 初日の午後1時から懇親会の午後7時過ぎまでが、昼間のプログラム(略して、昼プロ)と言い、そのあと青年宿泊

施設に座を移して、夜プロの開始となる。

 この夜プロは、所属・氏名のみの自己紹介だけ済ませると、会議室の机・椅子を取り払った広場でプロジェクト・ア

ドベンチャーというゲーム(お遊戯)を専門家の指導で2時間に亘って行うのである。

 全国各地から集合した初対面の人間が、ある程度裸になるための「通過儀式」として、十年強の前から行われて

いて一つの名物となっている。

 プロジェクト・アドベンチャー後、畳敷きの広間に戻ると、予め依頼されていたレポーターが20分間の発表を行い、

質問事項と感想文を3分で記入し、司会者がそれを土台にレポーターに質問し、聴衆から意見を出させる。

 この発表が、一つ約1時間は掛かるから、3人によって行われると、順調に運んでも日付が変わる午前2時半頃

まで続く、これが第二の名物。

 そこで、やっとアルコール類が解禁となり、握り飯と乾きもので夜食をとりながら、自然にグループに別れて相互に

疑問を持ち出し、解決の道を探って口角泡を飛ばす者もでるような「熱い議論」「説得」が始まる。

 先輩会員からの辛口の批評、心に沁みるアドバイス、新入会員からの相談、質問、反論、涙の納得などの人生

模様が展開する。

 学生参加者からは、就職希望、進路変更、友人関係など多岐に亘る疑問、迷いが持ち出され、あたかも占い相

談のような情景が出現することもあり、後日、先輩会員のヒューマンネットワークが働いて、就職斡旋が実ったという

事例も生じるのである。

 引退した身として、現役の仕事上の細部についてはタイムラグもあって、なかなか有効発言は難しいが、人間の

問題・性格や協調性などについては、むしろ寡黙でいたほうがアドバイスを聞いてもらえる利点もある。

 かくして、73歳という年齢を忘れて、神宮の森に夜明けを迎える羽目になったのである。


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